フィールドワークス社は、映画サークルの上映会や地域作りの勉強会、学校での授業、職場の研修、地域イベントでの映画上映などの「映画館以外」での映画上映をサポートするサービスとして「みんなの上映会」を運営しています。

令和6年4⽉から施行の障害者差別解消法の改正により、事業者に対して障害のある⼈への合理的配慮が義務化されました。この改正を受けて、映画や映像コンテンツのバリアフリー化を推進するMASC（メディア・アクセス・サポートセンター）と連携し、新たにバリアフリー上映の特設サイトを開設するため、SHIPへご相談いただきました。
特設サイトの役割は、全国の映画館におけるバリアフリー上映(字幕ガイド対応／⾳声ガイド対応／邦画⽇本語字幕⼊上映)のスケジュールの提供をすることです。

「みんなの上映会」から派生したページになるため、既存サイトにもマッチするよう、構成やレイアウトの大幅な変更は行わずサイト制作を進めました。上映スケジュールや上映情報は、約1週間サイクルで新しい情報へ更新が必要になります。いち早くユーザーへ情報提供ができるよう、WordPressの拡張機能を活用。CSVデータを取込み、自動反映させる仕組みで実装しました。

サイトカラーは、色盲の方や視覚に障害をもつ方でも違いが現れにくい青ベースで落ち着いた色を使用しました。また、コントラスト比は高く設定し、カラーに頼りすぎないサイト制作を行いました。PC・スマホともにフォントサイズなども考慮したユニバーサルデザインを心がけて制作しています。

WordPressでのサイト実装のため、その機能やカスタマイズ性を活かして運用する仕組み作りを行いました。更新頻度の高い映画情報は、CSV取り込みで容易に反映ができるように実装。
CSVで取り込むことで正確かつスピーディに映画情報を公開することを可能にしています。

WordPressでのカスタマイズ性を活かし、効率的な更新を実現。スピーディな情報更新でユーザーにも嬉しいバリアフリー上映サイトを制作することができました。今回実装した機能を活用し、関連サイトにも同様に追加実装しました。汎用性も考慮した実装でコストを抑えながら効率化できたため、担当者の方にも大変喜んでいただけました。